第2章 心も体も素直になって。(日向翔陽)
突然鷲掴みにされた胸。
多少痛みは感じたものの、それよりも嬉しい気持ちの方が強かった。
気持ちに素直になるって、こんなに気持ち良いんだ。
下着も、すべて取り払ってお互いに一糸纏わぬ姿になる。
「こっち…触って、翔陽……」
「う、うん…」
体はそんなに大きくないのに、誘導した手は私より骨張っていて。
やっぱり男の子なんだなぁって思う。
茂みを掻き分ける様にして動く指はやがて私の一番敏感な所へと辿り着く。
「ん…そこ、気持ち良いから……」
「ここ…?ここが良いの?姉…//」
「あっ…ん…うん、気持ち良い…はぁ…」
体も気持ちも曝け出したんだもん。
もう、恥ずかしさなんてない。
あるのは、
「好き、翔陽…好き……」
ずっと塞き止めていた分、一度溢れ出したら止まらない愛しさだけ。
「俺も、好きっ…!姉…!」
「あっあっ…!んん…しょ、よ…」
敏感な蕾はグリグリと指で刺激され、すっかり赤く膨れ上がってしまった。
そしてその奥の蜜壺は今にも溢れ落ちそうなほどに濡れていた。
「姉、ここ…舐めて良い?」
「えっ…あ、翔陽っ…///あぁっ…!」
「おいしそ……」
そう言って舌舐めずりをした翔陽の顔は見たこともないくらい色っぽくて、思わず目を疑った。
「あっ!あぁっ…!やぁ…!」
頭が痺れてくる。
このままじゃ私………!
「あっ………!!!」
突如襲う絶頂。
体から力が抜けて、肩で呼吸をする。
「…姉、今の…ーーーんっ?!」
絶頂を迎えた事、それを口に出されるのはちょっと悔しくて自分の唇で彼のそれを塞ぐ。
再び顔を赤くした彼にカバンからとあるものを出して手渡す。
銀色の小さな包み、もとい避妊具。
「…こ、これっ……!姉の…なの?」
「うん、大人だからねフリーの時は一応持ってた」
「………そ、か」
少し気落ちした翔陽をギュッと抱き締めて囁いた。
「でも、これからは私じゃなくて翔陽が持つのよ。私のために…ね」
「…!!」
「わかってくれた?」
「……うん!」
ぱぁっと笑顔になる。
あぁ、もうホント…可愛いんだから。