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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第10章 日常小話、幸せ話。(灰羽リエーフ)




これは、俺と愛しの彼女との日常のお話。


「モデルみたいっ!」
「え、もしかして高校生?ウソ~背ぇ高いっ!」
「ねぇ、誰か待ってるの??」


部活が休みの日は決まって彼女の大学へ来て、こうして彼女を待ってる。
女子大のオネーサマ方に囲まれる事も、前の俺ならメチャメチャ喜んでたかもしれないけど今の俺は違うんだ。



彼女、さんに出会ってしまったから。



オネーサマ方のお誘いをやんわり断ってまた一人で彼女を待つ。

その間に、彼女との今までを頭の中で振り返える。





『あの…アリサの弟さんですか?』

初めてさんと会ったのは去年の夏。

暑さにやられて貧血を起こした姉さんを大学まで迎えに来た時だった。

『私、アリサの友達でと言います。医務室まで一緒に…』
『付き合って下さい!』
『……は?』


一目惚れだった。


ほんわかふんわりしている姉さんとは違うタイプの美人。
真っ黒なストレートの髪とキリッとした瞳。
スラッとしていて高身長で、パンツ姿がよく似合っていた。
まぁ、俺よりは小さいんだけど。
…って、そりゃそうか。

突然の俺の告白は見事にスルー。
そのまま医務室へと連れていかれた。
幸いにも姉さんの具合は大したことなくて俺もさんもホッとした。

その時の笑顔もまた忘れらんなくて…。

猛アタックの日々が始まった。


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