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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第9章 シンクロハートビート。(菅原孝支)


「痛い、か…?」
「……平気、ですっ」
「でも、…」
「やめて欲しくない、んです…痛くても、嬉しい方が大きいから…」

力なく笑うと、一瞬先輩が驚いたように目を見開いた。

言った事に嘘はない。
痛みよりも先輩の優しさや体温を感じられる喜びの方がずっとずっと大きい。

だから、やめないで。

背中に回したままの手に力を込めてそれを伝える。


「…わかった、まぁ俺も…やめたくないのが本音なんだけどな。だから、」



耳元に顔を寄せられて、いつもより低めの声で。




「最後まで、抱かせて……」




体を密着させると、また先輩の鼓動が聞こえる。
私とおんなじ、速くて大きい。
それを聞いているだけで安心する。

私も…菅原先輩に抱いて欲しいって思ってる。


「んっ…!」
「そう…力抜いててな」

慣らしながらゆっくりと先輩がナカに収まる。

「…全部、入ったよ……」
「はい…っ」

嬉しくて涙が溢れてきた。
そんな私を見て、先輩はキスをしてくれた。

「動くけど…いい?少し辛いかも」
「大丈夫です、先輩…気持ち良くなって…」
「もー…お前ホント反則…」

何が、と聞く前に先輩が腰を動かし始める。

「あっ…!あっ、や、んっ…あぁ…っ!」
「キツ……っ!はぁっ…」

菅原先輩から漏れる吐息。
それを耳元で感じて下腹部が熱くなるのがわかる。

グチュグチュと卑猥な音が耳に届く。
口内では先輩の舌が動き、何も出来ない私の舌を絡めとる。
時々右手は、胸を愛でる。
目の前にピント合わせれば快感に眉を寄せる先輩の顔だ。

耳も口も胸も、視界も。
私の体全部に先輩を感じる。


「く、ぁ…っいきなりそんな…っ」
「ひ、あ…っ!んんっあ、あ、あぁっ!せんぱ…い…!」
「しめ、過ぎ…!ダメだ、腰…止まんね……っ」
「あぁっ!ダメぇ…!せんぱい…んっ!」

お互いを強く抱き締めたまま、動きを止める。



お腹の奥で痙攣と温かな熱を感じた。

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