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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第7章 その歯車に触れたのは彼女の左手。(牛島若利)


「……っ牛、じ、まくん…っはぁ、待って…!」
「…すまない、だが渇きが満たされない」
「えっ…あ、ふぅ…ん…っ」

駅前の大きなマンションの一室に響く、熱気を纏った吐息とそれに混じる水音。
自宅であるそのマンションのの部屋には彼女と彼女を送ってここまで来た牛島がいた。



「俺もお前が欲しい」



そうに告げた牛島に彼女は「夢みたい」と微笑んで涙を目に溜めた。
両想いになったばかりの二人に待っていたのは、止めどない渇き。
特に牛島の方は一度彼女に触れてしまったあのロードワーク中からずっと心がを求めてしまっていた。

マンションの入り口でがお礼を言って一人マンションへ入ろうとしたその手をとって

「まだ、一緒に居られるか」

と、引き止めた。
外で立ち話と言うわけにも行かずの部屋へと入れば彼女の香りに包まれる。
それが、更に乾きを増幅させた。

「」
「…今飲み物を持ってくるね」
「いい、それよりも俺はお前に触れたい」
「……牛島く、ん……っあ!」

ストレートに物を言う牛島。
は恥ずかしくて視線を牛島から逸らして逃げる。
だが、それを牛島は許さない。
部屋を出ようとするを引き寄せ自らの腕の中に納める。

離れたくないと、そう思った。
ずっと触れていたい。
触れた分だけ心が満たされ、それを上回る渇きがすぐにやってくる。

「…もっとだ」
「……っ」

そして唇が重なる。

あの牛島若利が自分に触れている、触れたいと言っている。
そして、現実に触れ合ってしまっているのだ。
の頭はパンク寸前だった。

牛島の手がの制服に掛かる。

「う…牛島くんっ……!」
「どうかしたか」
「ど、どうかって……」

それを聞きたいのはこっちの方だと言うのに、牛島はさも当たり前かの様にボタンを外しに取りかかる。

「嫌か」
「……っ」
「嫌ならここでやめる」
「……牛島、くん」
「だが、嫌じゃないとお前が言うならば俺は」


ブラウスの最後のボタンが外された。








「…俺はお前を抱くーーー」



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