第1章 その男、底無しにつき。(灰羽リエーフ)
「あっあっ…やぁ…リエーフ…」
ピンと主張している胸の頂をリエーフは指で弾く。
その度に反応を見せるの様子を楽しんでいるようだった。
繋がったままの腰はゆるゆると動く。
弱い刺激が永遠に続き、もどかしくて堪らない。
「………っはぁ…っ」
欲しい所に、届かない。
違う、
わざと届かせてくれない。
「リエーフッ…も、やぁ…ちゃんと、欲しい…っ」
このまま続けていたら頭が変になりそう。
だからお願い、奥まで。
その欲求は羞恥心を容易く乗り越えた。
「ゴメン、意地悪だった?…ちゃんと、する…っ」
「ひゃ…あぁんっ!」
押さえ付けていた腕を引き一気にを起き上がらせそのまま抱き締める。
自分の体重に重力もプラスされてより深く繋がった。
「はっ…ぁ…」
目がチカチカして意識が飛びそうになる。
「動くね」
「あっあっ…!リエッ…ぁ…っ!」
「気持ちい…センパイ…ッ」
欲しかった所にようやく届いた刺激。
はまた襲い来る絶頂の波に耐えようと必死にリエーフにしがみついた。
「ッ…だめ、センパイ、そんな…締めたら…!」
「も、わかん、な…ぁあっ!!…んんっ!」
急激に締まるの中にリエーフも限界を迎える。
「俺もっ…イく…!」
「あっ…ん、キて…リエーフ…ッ!」
「……センパイ…ッ!」
「あっ……!!」
互いを抱き締めたまま絶頂を迎える。
薄い避妊具越しにリエーフの熱を感じる。
リエーフはの肩に頭を乗せて呼吸を整える。
この時のリエーフが堪らなく可愛く見え、愛しく思う。
本人に可愛いなんて言ったら、怒るか拗ねるかしてしまいそうだから言わないけれど。
三連続の情事後、リエーフの底無しの性欲からようやく解放されたは身なりを整えてベッドに腰掛ける。
「リエーフもう少し手加減してよね、毎回毎回三回もしてたら私の身が持たないよ…」
ジトリと睨んでと当のリエーフはキョトンとしてサラリとこう言ってのけた。
「何言ってるんですか!センパイ、三回目が一番イイ顔するんスよ!」
「……////バカッ!」
END