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【R18】秘密の恋愛。

第4章 “隼”からのお誘い


『ではでは、僕らの家ツキノ寮にご案内いたしまぁぁぁす!』

と、駅を何本か乗り継ぎついたここは、どうみてもマンション…。

隼さん…隼曰く、“寮”らしいが。

さすがアイドルの寮とでもあって、警備はしっかりとしているようだ。

「僕らはツキノプロダクション…ツキプロに所属していて、この寮はツキプロ所属のユニットが住む寮なんだ。Procellarumは関西、Six Gravityは関東出身のユニットで、それぞれ6人のメンバーがいるよ。2グループ合わせての仕事も多いから、寮も近くにされてる。で、ProcellarumはSix Gravityの後続ユニットで…」

と、大体の説明をされ、なんとなく知識が増えた…ような気がする…?

最後らへんは、Six Gravityのリーダーの“はじめ”さんについて熱弁していたが…。

でも彼の話を聞いていて、みんなとてもいい人なんだなとわかった。

聞いていて、とても楽しかった。

“はじめ”さんの話をしているうちに、エレベーターに乗りその寮についてしまった。



「みずきちゃん」

『はい?』

「ここが僕らの家。」

彼は穏やかな笑みを浮かべ、扉を開け玄関へと私を案内した。

…彼にとって、ここが大事なところなんだなと思えた。

『お邪魔…します。』

私が中に入ると、続けて隼も中に入り、自然とドアの閉まる音がする。

そのとたんに、バタバタを駆ける音がしてきた。

その音はだんだん私たちの方に近づいてきて…。

「おや?お出迎えかな?」

彼の言った通り、つきあたりの壁から1人飛び出してきた。

「隼さーーん!おかえりなさ…い!?」

さっきのさっきまで満面の笑みだった彼の顔は、私をみて凍りついた。

「あぁ、紹介するね。
彼はSix Gravity…通称グラビ所属の師走駆。年少だから、君より1つ年下かな。」

『あぁ…はい…はじめまして、月詩みずきです…。』

いきなり現れた住人に、軽い自己紹介と会釈をする。

他の住人がいることは当然知っていたが、いざ会うとなると緊張してしまう。

その駆さんは…固まっている。


「駆さーん?隼さん帰ってきた…って、え?」

今度は駆さん…の背後から服のセンスが妙にいい人が現れた。



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