第1章 If 宮野真守 is ツンデレ……
私の彼氏のまもさんは実は…………ツンデレなんです。
舞台やイベントでは、明るくて元気で面白くて優しいみんなのまも!って感じなんだけど、私の前ではそんな素振りを見せてくれたことは1度もない。本当に1度も。neverです。never!
『まも、起きて』
今日も早朝からのラジオ、ということで朝早くに彼を起こす。その為に私は一時間前から起きて、朝ごはんやら何やら準備をする。そのことが、不思議としんどいと感じたことがない。むしろ、楽しいくらい。大好きな彼の為に何かをすることは、どんなことよりも幸せを感じる。
『まーも!起きてー!』
「うっせえな……分かってるよ」
そしていつも通り、朝からご機嫌ななめみたい。でも、そんなことを気にしていては何もできない。
『朝ごはん出来てるから、早く顔を洗ってきてね!』
「んー」
まだ少し寝ぼけているのか、少しふらふらとしながら洗面所に向かうのを少しはらはらしながら見送る。
無事に洗面所に到着したのを確認してから、私はキッチンに向かい、お味噌汁をおわんに注ぐ。
朝から不機嫌な彼とは違って、むしろ私は今、とても機嫌がいい。思わず鼻歌が漏れちゃうくらいに。
『はい、出来た♪まも、食べよ!』
まだ目が半分閉じかけているけど、そんなの気にしない!私は早く席に座るように彼を促した。テーブルを挟んで、彼の向かい側に座る。彼の顔を見て、なにか違和感を感じた。
『むぅ………』
何かが違う………。
「………んだよ」
彼が訝しげに私を見る。
うん。いつも通りの顔だ。
『あ、分かった!』
私は席を立って、彼の背後に回る。
犯人はコイツだ!
なんてね♪