第4章 初!マネージャー
チリリリ チリリリ
ベッドの上に置いてある目覚まし時計が私を起こした
……………眠たい……
朝練とかいつぶり……
私は、ついにマネージャーをやることになってしまったのだ……
徹との約束を破りたくなかった……
ただ、それだけじゃないけど、マネージャーやってもいいかな なんて気分に昨日はなった
とりあえず、起きなきゃ……
下に降りて、着替えたりご飯を食べたりしていると、飛雄が降りてきた
「飛雄、おはよ」
「……はよ」
私の弟は、何と言っても愛想がない……
面白くないのに笑えるか! みたいな?
飛雄も中学でバレーをしている中学2年生だ
徹と一の後輩で、北一の男子バレー部に所属していて、徹とはレギュラー争いをしていたほどの実力はあるみたい
「私、もう行くから!」
「…おう」
"いってらっしゃい"とは、やっぱり、言えないみたい
「おはようございます!」
そう言って、体育館の中に入ると、そこには徹、一、一静、貴大がいた
まぁ、ちょっと早いんだけど、この4人以外居ないなんて、こいつらはただのバレー馬鹿なんだななんて思ってると、
「真輝ちゃん、あんなに渋ってた割に早いね〜☆」
「やるんだったら、ちゃんとやるし!」
なんだか、恥ずかしくなって、倉庫に行った
あいつらは、自分たちでサーブ、レシーブ、トス、アタックのすべてを4人でやるから、ボールが1個でいい
だから、ボールが入ったカゴは倉庫にある……
どうせなら、カゴごと持っていけよ! なんて思いながら、カゴを押して体育館に戻ると、キラキラした笑顔で楽しんでいる4人しか目に入らなかった