第1章 変わらない場所
桜並木をくぐりぬけ、目の前にあるのは青葉城西高校(略して青城)の正門。
ついに私は高校生になった!
「真輝ちゃん♡ おはよっ☆」
「真輝、おっす」
挨拶してきたのは、順番に、及川 徹、岩泉 一だ
この2人とは、幼馴染みで、お互いのことならほとんど知ってると言っても過言ではないくらい、一緒にいる
「おはよ」
「ねぇ〜
真輝ちゃんは、部活やるの?」
「うんん
もう、部活はいいかな?
高校生は、バイトして、バイトしてちょっと勉強してバイトしようかなって思ってる……笑」
「それって、バイトばっかりじゃん!」
「そのちょっとの勉強で赤点とるなよ…」
「取らないよ〜!
やったら出来る子だし! 私!」
それ以上いくと、もっともっと馬鹿にされそう……
話題を変えよう…!
「やっぱり、2人はバレーやるの?」
「あぁ」 「もちろんっ!」
この2人は、ずっとバレーをやってきた
青城の男子バレー部は、まぁまぁの知名度で、特にこの2人は、中学の時から才能を開花させていて、彼らの活躍なのかどうかは分からないけど、いつも決勝まで進んでいた…
ただ、怪物の牛若こと、牛島 若利がいる白鳥沢学園にいつも負けていて、準優勝だったけど……
きっと、こいつらだけじゃなくて、バレー馬鹿達は、高校でもバレーをやるんだろう……