第4章 日常
「…ううん、なんでもないけど…
あのさ…
…」
「ん?」
「は、大事な人っている?」
(大事な人……
エレンミカサアルミンはもちろん大事だし
104期メンバーも大事…
調査兵団の仲間も大事
もちろん…リヴァイさん…も)
「…いるよ
ベルトルトも…いるの?」
ベルトルトはその問いに
うつむき少し沈黙をおいた後
「…うん、いるよ
…はさ…
もし、その大事な人が危険な目に合っていたら
どうする?」
「助ける」 即答した
「…どんな状況でも、そう言える?
自分が…悪者になってしまっても?」
うーん…としばらく考えて
「…本当に大事で、本当に助けたいと思ったなら
きっと、考えるよりも先に体が動いちゃうかな」
ベルトルトは少し寂しそうな笑顔を浮かべながら
「………そっか、そうだよね
アハハッ…ごめんね!急に変なこと聞いて」
と返した
「ううん!
ベルトルトに好きな子がいることが発覚したからいいの!
誰かなぁー?気になるなぁー」
「アハハッ!秘密だよ
…まぁ…そのうちわかるかもね」
「そうなの⁉
うわぁー気になる!
もったいぶるね!」
「アハハッ…
って、!!
鍋!鍋吹いてる!!」
「え⁉
きゃー!!!!」