第4章 日常
「こんなお茶しかだせなくて悪いね
なにか菓子でもあればよかったなぁ」
そう言って先ほど飲んだものと同じ
エルヴィンの高い紅茶が出てきた
「いえ!お構いなく!
それよりも…団長
お疲れなんじゃないですか?
こんな遅くまで…
王都は…どうですか?」
「うーん…少し面倒でね…
頭の硬い奴らってのは大変なんだ」
エルヴィンの笑いにもつられて笑う
「明日も朝早くにここを出なければいけない
みんなには苦労かけるが…すまんな」
「いえ…私たちは何も
リヴァイ兵長がほとんどの仕事を引き受けてくれていますので
私はそのほんのお手伝いしかできませんが…」
は苦笑いを浮かべる
「そうか、リヴァイの手伝い…か」
「え?」
「いや、先ほど君がリヴァイの部屋から出てきたのを見たからね
てっきりいつのまにか二人はそういう関係になっていたのかと思ったよ」
「ええ⁉…そういう関係って…⁉
違います!お手伝いです!」
「ハッハッハ!そんなに焦らなくてもいいだろう」
「え、いや、その…」
(は、恥ずかしい…)
エルヴィンは紅茶を一口飲むと
そっとカップを置く
「…リヴァイをよろしく頼むよ」
「……え?」
「あいつは、なんでも1人で背負いこむ
仲間の死も…全部背負ってきた
それでも弱音など吐くこともなく
ただひたすら強くあった
本当に…男の私から見ても惚れてしまうくらいいい男だよ
だから、君がリヴァイに惹かれるのもわかる」
「そうですか…
………えーと……
え?惹かれる…??」