第3章 調査兵団
「リヴァイさん
あまり無理しないでください…
団長も言ってたじゃないですか
ゆっくり休めって…」
はリヴァイの足の包帯を取り替えながら言う
「バカ言え、俺が休んだら誰がエルヴィンの穴を埋める?
ただでさえ人員が少なくなってるってのに」
「そうですが…」
怪我をしてから
リヴァイが休んでるところなんて一度も見ていない
(私は、まだ何も貢献できていない…
役立たずだ…早くみんなの役に立ちたいっ…)
「…どうした、急にだまるな」
「あ、すみません…私も何か役にたてたならと思って…」
「…お前が今してることは
俺の役に立ってるだろ」
「でもっ、こんなことしか…!」
「入ってきたばかりの新兵が急にでかいことしようと思うな
今お前ができることをしてればいい」
「リヴァイさん…」
「それにしても訓練の時と普段の顔
違いすぎだろお前…」
(えっ⁉…お化粧の話⁈
確かに訓練中はまったくしてないけど…)
「ご、ごめんなさい…
やっぱり女の子はいつでもキレイにしてた方がいいですよね…」
「は?
…お前普段はポワーンとしてんのに
訓練になると頭もきれるし、動きも的確
エルヴィンも俺も…次の調査はお前に期待してたんだがな」
「え⁉…私…?」
「ああ…だが、それもどうなるかわからねぇ…
次の壁外調査は今のところ未定だ」
(あ、そうか…王都の判断次第じゃあ
今後、壁外調査が出来なくなる可能性も…)
「…たとえ政府の言いつけであっても
私はそんなの守りたくありませんね
このまま巨人に怯えて暮らすなんて…
それに、今までに死んでしまった仲間や
家族の命を無駄にするようなことできませんから」
「ふっ…そうだな
もちろんエルヴィンも俺もそのつもりだ
まぁ、心配するな
王都の奴らなんかすぐに黙らせてやる」
「り、リヴァイさん…暴力はやめてくださいね?」
「………
お前、俺をどんな目で見てるんだよ」
リヴァイに頭を小突かれた