第3章 調査兵団
「え⁉鐘の音………
調査兵団が帰ってくる‼」
はやけに早い帰りに不安を覚えつつも
大通りまで走った
ギギギギギ…
と重い扉が開き
外から調査兵団が帰ってきた
「あ…‼みんな…‼‼」
先頭を歩くエルヴィン団長
その後ろにミケ分隊長が続く
列の真ん中らへんには
ハンジ分隊長が
そしてその後ろに
リヴァイ兵長の姿が
(…リヴァイさん……)
怪我を負っている人が何人も見えたが
リヴァイも歩き方がおかしいことに気付いた
(…リヴァイさんも怪我⁉
左足…少し引きずってるようにも見える)
人類最強と言われるリヴァイの怪我…
それほどまでに今回の作戦がきつかったのだろう…
(リヴァイさん…いつもと表情が違う…強張ってる感じ…)
後列には104期の姿を見つけた
(みんな…無事だった‼)
しかし、エレンは怪我をしたみたいで
荷台に乗せられ運ばれていた
声をかけようとしたその時
1人の男性がリヴァイ兵長に声をかけた
「リヴァイ兵長殿!
娘が世話になってます!ペトラの父です!」
「娘が手紙をよこして、リヴァイ兵長に仕えることになったとか!
あなたに全てを捧げるつもりだとか…
惚気ていやがるワケですわ…
でも…まぁ…父親としては…
嫁に出すにはまだ早いかなと思うわけで…」
(ペトラさんのお父さん…?
そういえばペトラさんは
あれ…?姿が見えない…? )
リヴァイはなんとも言えない表情で聞いていた
(……まさか…ね)
ペトラは、リヴァイに腕を見込まれた者だけが入れる
特別作戦部隊
通称"リヴァイ班"の一員だ
(リヴァイ班の方達はみんな強い方ばかりだもん
少し怪我でもして荷馬車の中にいるよねきっと…)
少しの不安を覚えたが
はエレンたちに駆け寄り
一緒に本部まで戻った