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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第3章 調査兵団


「アニー!!」



アニ

そう呼ばれた人物はピタッ…と
動きを止めこちらを振り返る




「…………?」



「アニ!久しぶりだね!

憲兵団に入ったんだってね!

こんなところで何してるの?」



アニは少し黙った後


「…憲兵団様の見回りさ…

各地の駐屯兵団の奴らがサボってないかのね…

こういう仕事は新兵に回される」



「そうなんだ…
でも、アニが真面目に仕事してるなんて…

また上手くサボってたんでしょ?」


はニヤニヤと笑った




「…そうさ
どうせこの仕事も憲兵団の体裁を守るために仕方なくやってることだし

上官様達はお部屋でお遊びに夢中だしね」



「相変わらずだねアニは

それにしても…やけに疲れてるみたいだけど

大丈夫?」




「ああ…大丈夫

上官共の仕事は全部うちらに回ってくるから

結構…きついんだ…」



「本当に⁉ひどい…

アニがこんなになるなんてよっぽどだよ…」



「で、さ…
あんたはここで何してるの?

確か…調査兵団…だったよね?

今頃は壁のむこう側にいるはずだけど…」



「ああ…私ね、ずっと怪我をしてて
やっと治ったところなんだ…

今回の調査は外されちゃった…」



「…ふぅん

よかったね

あんな…危ないところ行かなくてすんで…」



「私はみんなと戦いたかったよ!

…だから、ここで帰りを待ってるの」



「…へぇ、帰ってくるといいね



みんなが

無事に」




「うん!きっとみんな無事に帰ってくるよ

ありがとう!アニ」





「……じゃ、私はもう行くよ」


「あ、うん!

ゆっくり休むんだよー!」





そうしてアニの背中を見送る





(ただの見回りなのに立体機動装置までつけるんだ…

さすが憲兵団…)












その時



街中に鐘の音が鳴り響いた
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