第2章 再び
「…うっ…ハァ…ハァ…」
脈打つ心臓を押さえ
よろよろと立ち上がる
(ここにいては私も危ない
早く移動しなくちゃ…)
そう思いながらはフラフラと立ち上がり
マルコの遺品だけでも…と近づこうとしたその時
視線の先に見えたのは
またしても誰かの死体
ー訓練兵の時に教官に教わったこと
それは
戦闘中に死体を発見した場合
確認できる範囲で
なるべくその人物を確認することー…
そして後で人物名と場所を上官に報告
後ほどの処理を手早くすませるためだそうだ
はその為に見たくない…と思いつつも
その人物を確認する