第2章 再び
ハァ ハァッ…
(もう何体倒しただろう…)
は1人で巨人たちを倒しながら進む
(さすがに、1人はきつい…っ
でも急がないと…!)
屋根から屋根へ
立体起動装置を使いこなし
小柄な体を生かし早いスピードで進んでいく
その時
ふと誰かが民家を背もたれにして座り込んでいるのが目に入った
(けが人!?
こんなところにいたら危険だ!)
は近づいて声をかけようとしたのだが
その場に立ち尽くしてしまった
そこにいたのは見覚えのある同期の姿
「…マルコ…なの?」
血の気の引いた青白い顔
いつだって優しくてみんなを影から見守っていてくれた
そんなマルコの初めて見る絶望に満ちた顔
初めて見る
同期の死…
心臓がドクドクと脈打つ
は急に吐き気に襲われ
その場でしゃがみ込むと
嗚咽交じりに吐いた