第2章 再び
「え……!?」
そこにいたのはまたしても同期のフランツであった
フランツはとくに体の損傷がひどい
ここで何が起きたのか
彼の下半身は巨人に食われたのだろう
そこにはなかった
「フランツまで…‼︎
うっ……ううっ…」
は過呼吸におちいってしまい
必死に息を止めようとするが
うまくいかない
(苦し…い よ 助けて…)
同じ志を持った仲間の死
初めて目の当たりにする人間の内臓物
それを一度に見てしまったの精神は崩壊しようとしていた
足が震えうまく立つことさえできない
そこへ
ドシン…ドシン…と
3m級の普段のなら楽に仕留められる巨人が近づいてくる
だかは立ち上がることもできず
涙で汚れたその顔で
巨人を見つめることしかできなかった
(ああ…私、ここで終わりなんだ)
巨大な手が伸びてくる
「うあっ…‼あ…ぁ…」
巨人の中では小さいサイズとはいえ
やはり力はすごい
わしづかみにされたの体が
ボキッ… と 鈍い音で響いた
「ぐ あっ…‼︎」
もうどの場所が折れたかなんてわからない
(ごめ…みんな……
お母さん、お父さん…
今、私もそっちに行くから………)
そこでの意識は途絶えた