第7章 裏切り者
「は…?団長は…何を…?」
聞いていたジャンが
近くにいたアルミンに声をかける
「ジャン…僕たちも実際にライナーが巨人になるところを見てないから
信じられないけど…
でも団長は確信してる…
そして、ベルトルトも何かを隠してる」
「!?ベルトルト…!
お前…何してんだよ……
部屋にいないと思ったらよ…」
捉えられたベルトルトの姿にショックを受ける
「エルヴィン団長!!
近くの巨人の掃討はほぼ終わりました!」
「そうか、ご苦労
ハンジ、そろそろ中身を取り出せるだろう」
「うーん、そうだね
鎧の巨人もだいぶ弱ってきたみたいだ…
では、取り出しにかかる!!」
ハンジのその声とともに
複数の兵士が鎧の巨人の体の上に登った
「よし、そっち側から頼む!」
体が鎧のように硬い巨人だが
弱点とはよく言ったもので
やはりうなじ付近は傷がつけられるようだった
ハンジらが息を合わせ
うなじに刃を突き刺す
その時…
「グアアアアアアァァァァァァァァァ」
という鎧の巨人の叫び声
それと同時に暴れ出し腕を振り上げる
「エルヴィン!!!」
その手はエルヴィンを捉え
凄まじい力で締め付けられる
「グ…ッ…っ………!!!
や、やれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
エルヴィンの叫びに
ハンジはハッとしすばやく鎧の巨人のうなじに刃を突き刺した
「早く!!もっと突き刺せ!!」
そしてー
鎧の巨人の腕が
地面に力なく崩れ落ちた