第7章 裏切り者
「……………ん」
(…ここは……
俺は一体…………)
「…!!ライナー!!!」
巨大樹の森
「エレン、起きたか」
「あ…ライナー
……なんで
鎧の巨人は
ライナー……お前なのか…?」
ライナーは木の上に座り
エレンの方を向き
「ああ」
と頷く
「!!!?」
エレンは「なんで…なんでだよ…」と呟きながらうつむいた
「エレン、このまま俺についてきてほしい」
「…………は?」
「エレン、僕からもお願いだ」
後ろから別の声が聞こえ振り返ると
「お前…なんで…
ベルトルト…!?」
ベルトルトはいまだ眠り続けるアニを抱いていた
「アニ!?
…お前らが!?アニを…
なんだよ…これ…
一体どういうことなんだよ!
…説明しろよ……
俺が…納得いく答えじゃなかったら…
ここで…お前らを殺す!!」
「待てよエレン!落ち着け!
…下を見ろ
見えるだろ?あの巨人どもが…
ここで巨人化したところで
奴らの標的の的になるだけだ
そのために縛らせてもらったんだがな」
エレンは手と足をロープで縛られ
身動きの取れない状態だった
「…早く説明しろぉ!!」
ベルトルトはライナーを見つめ
説明をライナーに託した