第7章 裏切り者
「……あ、
すみません!!遅れました!」
「…ジャン、今、誰がいないと言った?
まだここにいない者がいるのか?」
(そーいえばライナーもいねぇな)
「あ、はい!!
104期の…
ベルトルト・フーバー
と
ライナー・ブラウン
がまだ来ていません!
しかし…ベルトルトは部屋にもいなくて
ライナーは確かめたいことがあるとか言ってどこかに行ってしまうし…」
エルヴィンがピクッと動く
「ジャン、ライナーはどこへ向かった?」
「?えーと…わかりません…
そこで別れてしまったので
あ、そうだライナーの奴
いつもと様子がおかしくて…
なんか思いつめてたような感じで…」
「…そうか
ありがとうジャン」
「え?は、はい!」
エルヴィンはそれだけ言うと食堂を出て行ってしまった
「え、ちょ、待って!!」
ハンジが後を追う
残された兵士たちもしばらくたった後に
ゾロゾロと食堂を出て行き
最後には104期メンバーが残った