• テキストサイズ

[進撃の巨人]この残酷な世界で

第7章 裏切り者


「ねぇ、ジャン…
ベルトルトは部屋にいなかったのかい?」



「ああ、代わりにライナーが出て来てよ

そうだライナーが変だったんだが何か知ってるか?」


みんな黙り込むが
きっと思っていることは同じだろう

心の中でまさか…という思いがあるせいか
誰も言葉を発しようとはしなかった



「なんだよ?
なんか知ってんのか?

それより、団長はなんて?」





皆が口を閉じる中

ミカサが答えた



「今日の午後にリヴァイ兵長と
が帰ってくる」



「おお、やっとか!
久しぶりだなー

てかあいつ…確かリヴァイ兵長とできてんじゃなかったっけ?」


ジャンがニヤニヤ笑う


「本当、104期一番の出世だよなは…

あー羨ましい…」



「おい、ジャンちょっと黙れよ」



「…あ?なんだエレン?
お前も羨ましいってか?

ふざけんなよお前はもういるだろうがよ!クソッたれが!」



「あとアニが消えた」



「そうだよアニだって消えたくもなる……………



は?



ミカサ今、何つった…?



アニが…消えた?」



「アニが自力で脱走したのか
"犯人"がいるのかは不明

団長たちは後者を疑ってる」



「は……マジかよ……

つーかそれを先に言えよ…


…ていうか、この流れだと
団長はベルトルトとライナーを疑ってるのか⁉」


アルミンが答えた

「…恐らく

少しでも可能性があることは徹底的に調べると思うよ…」



「マジかよ…

どこ行ったんだよ二人とも…」






みんな、信じてはいない

だが、疑ってないかといえば嘘になる



信じていた仲間…


同じ104期だったアニが巨人だったことから


もうみんな何を信じていいのかわからない

という状態だった
/ 228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp