第7章 裏切り者
ハンジとモブリットの呼びかけに
食堂にぞくぞくと集まり出した兵士たち
「…今日も休みだと思ってたから昨日夜更かししちゃったよ…眠い…」
「今日は彼女とデートの約束してたのに…っ」
「街へ買い物しに行こうとしてたのになー」
久しぶりの突然の連休で
兵士たちの気持ちも緩みきっていた
それは104期も例外ではなかった
…エレンを除いて
「ったく…なんだってんだー?
こんな朝早くからよー」
「アハハッ…コニーまだ目が開いてないよ
それにしても久々にみんなに会う気がするよ
それぞれ別行動だったしね」
「よう、クリスタ!朝から可愛いな!
さすが私のクリスタ!」
「…ユミルは元気だね」
「あー…お腹すきましたー…
ご飯の匂いがしないのは何故ですかー…」
「…っおい!お前ら!
休みだからってたるみ過ぎだぞ!
そんなんでいざって時どーすんだよ!」
「っるせーなエレン!
朝から騒ぐんじゃねーよ」
「はぁ!?…お前も寝癖くらい直して出て来いよジャン!!」
「は?寝癖!?
…いや、違うぜミカサ!これはこういう髪型……」
「エレン、席について」
「…………」
「…ジャン、寝癖…直しておいでよ」
「ああ…行ってくる…アルミン…」
「あ、おいジャン!
ついでにベルトルトも呼んできてくれよ!
あいつどーせまたすごい寝相で寝てるだろ!」
コニーが笑う
「あ?ベルトルトか
はいはいーわかったよー」