第6章 地下街
その時、傍聴席にいた一人の男が声を荒げる
「貴様‼神より授かりし壁に…っ人間風情が手を加えるなどと‼
貴様はあの壁を…‼
人知の及ばぬ神の偉業を見てもまだわからないのか‼」
「チッ…ウォール教のニック司祭か…
あいつらのせいで壁上の武装もままならないってのに…」
ハンジがブツブツと言った
「ニック司祭殿、静粛に願います
それではガーグ、君には少しばかり独房に入ってもらおう
頭を冷やすといい
ああ…それと調査兵団
ガーグ指揮官の通達であった
調査兵団の活動無期限停止だが…当然の如く無効だ
今まで通り…頼むぞ」
こうして審議所での審議が終わり
一連の件もようやく解決した
あとはエルヴィン団長とリヴァイ兵長の全快を待つのみ