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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第5章 人





ハンジはミケと顔を見合わせる







「…この件、総統はご存知なのだろうか?」


ミケのその問いに指揮官は肩をピクッと動かした



それを見逃さなかったハンジが問い詰める







「…どうなんですか?」






「…あ、ああ!もちろん報告済みだ!
処分はこちらにまかせるとのことだ!」




「…では、一度我々からも総統にお話を伺いに行く

このまま引き下がれないのでな」



ミケのその言葉に慌てて返す


「も、もう遅い!
処刑の時間まであともうすぐだ!

準備だってもう始まってる!」



「何を焦ってるんだ?
ミケ、ザックレー総統のところまで向かってくれ

私はここに残るよ」



「わかった」


ミケが返事をし、部屋を出ようとすると
憲兵団に行く手を阻まれた


「こ、ここを出て行くことは許さない!」


ミケに銃を向ける


「……………

この部屋は……

ザックレー総統の匂いがするな」


突然のミケの言葉に呆然とする憲兵団


「は?……そ、そうだろう?
先程までザックレー総統がここにいらっしゃってたからな!」


「いや、嘘だが…」


「……………は⁉」







後ろでハンジの大爆笑の声が響いた






「アッハッハッハ…!!!

もうーミケ笑わせないでよっ…!








…やっちゃいましょうか!」



ミケが頷くと同時に

憲兵団二人を殴り倒した



そしてハンジが指揮官の腹部に一発…



うっ…と嗚咽をもらし
壁にもたれかかる指揮官に詰め寄る






「…今すぐリヴァイを解放しろ

嘘ついたってむーだ♡


ほら、立て…行くぞ」



普段のハンジからは想像もできないような形相で無理矢理立たせ



憲兵団という後ろ盾をなくし諦めたのか
力なくフラフラと歩く指揮官





三人は地下牢へと向かう
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