第5章 人
ここは政府本部の一室
やっとのことで指揮官との対面を許された
ハンジ分隊長、ミケ分隊長の二人が詰め寄る
「詳しく話を聞かせてもらえないですか?
私たちの実行部隊のトップ二名がこんなことになってるんですよ⁉
訳もわからず黙って引き下がれるわけないのは
…わかりますよね?」
ハンジが静かに…
しかし内面には強い怒りを感じさせる口調で聞く
「しかも審議所での裁判もなしに処刑だなんて…
これはただの人殺しですよ?
こんなこと許されるわけがない
…っ、おい!何か言ったらどうだ!」
ハンジが声を荒げると同時に
後ろにいた憲兵団数人に銃をつきつけられる
「おい!口をつつしめ!」
「…ご丁寧に銃まで用意して待っててくれたんだ
一体…どういうことなんですかねぇ…
説明してもらえませんか?」
「…貴様らの団長は何者かに襲われたそうだな?
リヴァイはその犯人を私だと決めつけたんだ
私は、あやうく奴に殺されるところだったんだ!
政府にたてつくなど何を考えてるんだかな…
私を殺せば、調査兵団活動停止を取り消せるとでも思ったのか知らんが…」
フッと鼻で笑う