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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第5章 人


「本当によろしいのですか?奥様に黙ってこんなこと…」


「いいのよ
人類最強と言われてる方が捕まってると聞いて

私一度でいいからお顔を拝見したいと思っていたの


…みんなには内緒にしてね?」



「は、はい‼もちろんです‼」





コツコツコツコツ コツ…





「ヒストリア様こちらです」





「………………


あなた、鍵は持ってるの?」




「持ってますが、開けることはなりません!
こいつは処刑前の犯罪者ですから」




「そう…………」












チラッとクリスタが物陰に隠れて様子を見ているを見た







(…今だね わかった!)










「………っふ………」





背後にすばやくまわりこんだ私のナイフは

的確に

急所をとらえた






声を出す間も無くくずれ落ちる憲兵団




本当に一瞬のできごとだった







「……⁉」



クリスタが驚いたような顔で私を見る


当たり前だ


クリスタには気絶させるだけでいいと言われていたから








「俺が殺すように指示した」









…リヴァイさんはいつも私をかばう…







「そんな…にこんなことさせるつもりじゃなかったのに!


ごめんなさい…」





「クリスタ!違うよ!

私はクリスタを守りたかったからやったの

…私にも命かけさせてよ」



今にも泣き出しそうな顔でひたすら謝るクリスタをぎゅっと抱きしめた



「危険なことさせて…ごめんね…

でもクリスタのおかげで助かったよ

ありがとう



さぁ、早くここを出よ?」






コクンと頷くのを確認してから

憲兵団が持っているという鍵を探し出した






「あった!リヴァイさん開けます!」




カチャカチャ…ガタン…









「……っ…出血がひどい…歩けますか?」



「っ…ああ…血を流しすぎたか…?」


よろけるリヴァイをクリスタが支える



「リヴァイ兵長!と私の肩に捕まってください」


「…悪りぃな………」



長い階段をのぼり終え
ようやく外に出ることに成功した



処刑まで残り2時間のことだった
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