第5章 人
「気絶してた時間に見たんだろうが…
その時に見た夢がいつだったか昼寝した時にも見た同じ夢だった」
「どんな夢ですか?」
「…言えねぇ」
「え…秘密ですか?」
「ああ…」
(なぜ俺じゃなくが死ぬんだ
そんな夢を2回も見るなんて
…胸糞悪い)
「無事に帰れたら、聞かせてくださいね」
「…どうだかな」
(…こんな状況なのに
幸せを感じてしまう
リヴァイさんがいる
生きてることに…
それだけで幸せです私は)
「」
「はい?」
ぐいっと頭を引き寄せられた
「…好きだ」
初めて
言葉にしてもらったリヴァイさんからの「好き」は
重みがあって
心臓が潰れちゃうんじゃないかってくらい
苦しくなって
愛しくて
「私も…大好きです」
重なり合う唇
鉄格子越しのキスをした