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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第5章 人


静まり返る地下牢に二人きりになる












「リヴァイさん…痛みますか?」


「……まあな」


「早くここから出て治療しましょう」


「…………
お前まさか飛び出してきたんじゃねぇだろうな…?」



「え…………えと…」



「チッ…ったく、危ねえマネしやがって」



「だって…‼
リヴァイさんが…処刑だなんて…
そんな話信じられなくて…‼」



「だからってな…お前一人乗り込んだところでどうするつもりだったんだ

クリスタがいなかったらここまで来れなかっただろう」



「…はい、その通りです……」



黙りうつむいてしまった私の頬を

鉄格子の隙間から手を伸ばし

撫でてくれた


力なく、ハッとするほど冷たいその手を
握りしめる


「……自分を見失うな

何があっても冷静に…考えろ

それから、後悔しないように
道を選べ


…今回は、仲間に感謝するんだな」







「はい!!


私は……

私の正解は…いつだってあなたです

今回のことはやっぱり動揺して…
衝動的な行動でした

でも、あのまま動かずにいた方が後悔していましたから

正しい道だと、思ってます」



「…そうか……ならいい


俺は…不安だった

お前をこのまま俺にしばりつけておいていいのか…と

そのせいで変な夢まで見ちまうし」


「夢…?ですか?」
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