第5章 人
「…………信じてやれ」
「え?リヴァイさん……」
「今まで隠してきた本名を言ったってことは
あいつは命をかけるってことだ
その思いを…無駄にする気か?」
クリスタがじっとを見つめる
(クリスタ…………)
「…わかったクリスタ…信じる!
だから、無事に戻ってきて……」
それを聞いて安心したのか
こわばっていたクリスタの表情が少し和らいだ気がした
「うん、ありがとう!」
そしてクリスタは兵団服を脱ぎ捨てキレイな白いワンピースに着替えた
首には高価そうな首飾り
「よし…聞いて
私がこれから上にあがってレイス家の者だって憲兵団に言う
たぶんこの首飾りでレイス家だとすぐわかってくれるはず
人類最強と呼ばれる人の顔が一度見てみたい…
とでも言ってここに連れてくるから
そしたら…は背後から…
気絶程度でいいからお願いできる?」
「……わかった!まかせて
気をつけて…無茶しないように!」
クリスタはニコッと笑うと
薄暗い階段を駆け上がって行った