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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第5章 人


日が沈み

あたりが真っ暗になった頃

ようやくとクリスタは王都
ウォール・シーナに到着した





休憩なしで走ってきたせいか馬にも疲れが見える



クリスタは愛馬の顔を撫で

「頑張ってくれてありがとう

無理させてごめんね…」と呟く



「よし、行こう」



「え、うん…でも一体どこから入れば…」



「こっちだよ、ついてきて」



クリスタは知ってる道を通るかのように

を案内する




正面の門か見えてきたと思うと

なにやら騒がしい声が聞こえた




「あ!ハンジ分隊長たちが!」



そこではハンジら調査兵団一行と憲兵団が言い争いをしていた



バッと駆け出そうとするをクリスタが止める


「待って!これは都合がいいかも

…!こっち!

ついてきてね!」


そう言って裏の細い通路に入って行くクリスタに声をかけた




「クリスタ?どこに行くの?」



「…この建物の地下で

リヴァイ兵長は捕まってると思うの

さっきも見た通り正門からなんて通してくれないから…

こっちから入るね

ハンジ分隊長らには少し囮になってもらう」




やけに詳しいクリスタに疑問を抱きつつも
今は素直に従うことにした



正直、クリスタが来てくれなかったら正門で立ち往生していただろう





「あった…!

ここから入るよ」




細く暗い道を通り抜け
小さな穴をくぐり抜け…

ようやく見えたのは
ボロボロの扉の前



錆び付いた鍵を

が落ちていた石を使い叩きつける



ガチャン…と鍵が落ちると

ギィッ…ギィィィーと嫌な音をたて扉が開いた




「……行こう」



先の見えない暗い暗い階段を
降りて行く
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