第5章 人
「くそっ…こんなときに本部待機だなんて…!
たちも行っちまったし…
あー!!ジッとなんかしてらんねぇよ!」
「エレン、なら大丈夫
わかるでしょ?」
ミカサがなだめた
「そうだけどよ…
俺たちは何かできることはないのかって…」
「今はハンジ分隊長たちにまかせよう
この人数で王都まで押しかければ状況はさらに悪化するよ」
104期たちがそれぞれ不安を口にする中
部屋の片隅で二人は話していた
「おい、予想外の展開だな」
「…そうだね
……君は今、"どっち"だい?」
「は?何言ってんだ?俺は俺だろうが」
「………………」
「おい?どうしたんだよ?
ベルトルト?」
「…ああ、ごめん!
なんでもないよ、ライナー
少し、気が動転してしまったんだ」
「だよな…急にこんなこと…」
「………」
(ライナー……君は………
そのまま
"兵士"として生きてくれ……
僕はもう……耐えられないんだ
なによりも大事な
大事な人が………
ごめん、ライナー……
僕は………)