第5章 人
そう思った時にはすでに走り出していた
背後から 私を呼ぶ 叫び声に似た声が聞こえる
(待っててくださいリヴァイさん)
「あ、ミカサ‼待って‼」
が食堂を飛び出してすぐに
ミカサが後を追おうと走り出すのを止めたのは
クリスタだった
「…私が行く!
きっとも馬で行くつもりだから…っ
私なら追いつける‼
それに…王都なら少しは役に立つかも…」
「おいクリスタ…‼」
「ユミル大丈夫だから!
…私は、が兵長のことどう思ってるのか知ってるもんっ…‼
兵長もといる時だけはいつもと雰囲気が違ったから…
…きっと二人はそうなんだよ‼
だから…
こんな話聞かされてじっとしてられるわけないもん‼
…馬で行くなら私がすぐ追いつけるよ
ミカサ、私にまかせて…?」
ミカサは少し戸惑った後クリスタの元に行き
をお願い…と頼んだ
「クリスタ!大丈夫なのか⁉
確かにクリスタは乗馬の成績トップだったからすぐ追いつけるけど…」
アルミンは少し悩んだ後
「…そうだね
うん…クリスタはよくわかってるみたいだし適任かもしれない
をお願いしていいかな?」
「エレン、アルミン …!
私にまかせて‼」
そう言ってクリスタは食堂を飛び出して行った
「チッ…クリスタの奴
お人よしにも程があるだろ…!
…また自分から王都へ行くなんて…」
二人が飛び出しざわつく食堂を
モブリットが慌てて落ち着かせる
「ちょ、落ち着くんだみんな!!
行きたい気持ちもわかるが!
本部を空にはできない!
俺たちは本部待機だ!!
…王都にはハンジ分隊長も、他の兵士も大勢むかってる!
あの二人もきっと…大丈夫だろ…」
「たちなら心配いりません
彼女は……強いから」
ミカサが言った