第5章 人
バンっと勢いよく扉を開けると
中に司令官と思われる人物が現れた
「…………………
これはこれは
人類最強のリヴァイさん
……どうしてここに?」
明らかに引きつったような顔をしながら司令官は言った
その問いには何も答えず
目の前にあったソファにドカッと座り込むと
「まぁ司令官殿…ゆっくり話でもしないか?
コーヒーでも飲みながら」
そう言って足を組んだ
「なっ…何を言ってるんだ?
話すことなど何もない
それに…どうやってここまできた?
外の奴らはどうしーーー」
「なぁ、一体どいうことだ?
俺たちがそんなに邪魔か?
殺したいほど」
「…なんのことだ…っ
おい!誰か!
誰かいるかっ……………⁉
くっ…
なんのつもりだ………」
リヴァイは司令官の後ろに回り込み
刃を喉元に押し当てる
「もう一度聞こうか
そんなに俺たちが邪魔か……?
調査兵団があると、何か都合の悪いことでもあるのか?
なぜ俺たちに奴らを差し向けた?」
「………………っ…
奴らめ…仕留め損ないやがって…!!
おまけに私の名まで吐いたというのか…?」
「それは仕方のないことだ
誰だって死ぬのはこわいもんだろ?
人間ってのは脆いもんだな」
「………私を殺したらお前もただでは済まんぞ!
私は…ただ奴らから金を受けとっただけだ!」
「…奴ら?」
刃がグッと首に食い込む