第5章 人
リヴァイはエルヴィンを抱えシーナの病院に運ぶと
その足で再び司令官の屋敷までむかった
「おい、止まれ」
「また来たのか調査兵団
何度来たって同じだ
いい加減諦めて帰るんだな…っておい!
止まれっつってんだろ!」
「あ…なんだ?」
「…お前だけか?団長はどうした?」
「……クソが長引いてるらしくてな
置いてきた」
「ハッハッハッハッ…‼それは傑作だ…‼
そちらの団長も苦労が絶えないねぇ」
「……ああ」
「どうせ結果は変わらねぇよ
司令官殿も暇じゃないんだから
ほら、帰れ帰れ」
「ああ…」
そう適当に相槌を打ったかと思うと
門番の腹に一発
拳を入れた
どさっと倒れると
何事もなかったかのように堂々と入っていくリヴァイ