第5章 人
「他に仲間は?」
腰を抜かし座り込むもう一人の男に問う
「…い、いえないっ…」
ナイフを突き刺す
「うぁぁぁぁぁあっ‼‼‼」
「吐け、そうしたら解放してやる
誰かの指図か?」
「…ああああぁぁぁぁぁ
う…あぁ…
い、いない!!」
「お前も死にたいか?」
「し、死にたくない!助けてくれ!
俺は何も知らない!
ただ言われた通りやっただけで…!」
「ほう…誰に言われた?」
「……ううっ………」
「言え」
グッとブレードの刃を首に突き当てた
「ひぃぃっ…
せ、政府の奴らだ!
司令官!そいつに金を払われ雇われた!
許してくれ!
俺はただっ…雇われただけっ……‼‼」
リヴァイは無表情のまま聞いていた
「そうか、ご苦労だったな
……もう楽にしてやる」
首に突き刺した刃を
切り裂くように振り抜いた
「…っが……あ……………」
血を吹き出し
地面に倒れた
「…久しぶりに
後味の悪い殺しだな…」