第6章 院長の秘密
院長「だから、今更その子を迎えに行こうとでもおもっているのか?」
黒尾「はい。」
院長「そうか。だが、私は協力しない。都合のいい家族に振り回される子の身にもなれ。」
「い、院長。」
院長「....。先生。黙っていなさい。」
黒尾「どうかっ、お願いします...っ。」
院長「失礼するよ。」
「....。」
院長「あぁ、お前も余計な手助けをするな。その子の身になって考えることだ。捨てられていて、今更家族だのなんだのと。いい迷惑だ。」
俺は、去っていく院長の後姿を、だた見つめることしかできなかった。
黒尾「なんか、巻き込んでしまってわりぃな。」
「んーん。あ、気分転換に、カフェにでもいきますか...?」ニッ
黒尾「あー。そうだな。」
それからというものの、先生は、いつも妹探しに付き合ってくれた。