第7章 踏み出した先に…
お風呂場の扉が開く音がして
バックバクな心臓を落ち着けようと
必死に目の前の映像に意識を集中させる…(汗)
私の隣に腰を下ろしたすばるくんからは
シャンプーの良い匂いがして…
頑張っているのに
よけいに心臓が暴れだしてしまう…(涙)
でも…
そんな私の気持ちも知らず…
"お風呂気持ちよかったですか?"
そう必死に平静を装って聞いた私に
すばるくんは
"何ですずさんはそんなに真剣に
安田さんを見てらっしゃるんですか?"
なんて私のほっぺたをつまみながら
顔を近づけしかめっ面をする…
本当は…
自分が何を見てたかも分かってなかったのに
"歌詞が好きだから…?"
なんて適当な嘘をつく私の唇を
すばるくんが塞いで…
唇が離れた後
少しはにかんだように笑う
すばるくんの顔を見ていたら
抑えてた気持ちが大爆発して…
私の口は知らない間に
"どんとこい!"
そうすばるくんを見つめながら
口走っていた(涙)