第6章 踏み出す勇気
すずside
「それは"どんとこい"です(笑)」
私が言ったその言葉に
すばるくんは意味がわからず
不思議そうに首をかしげる…(笑)
だから更に補足するように
「あの…
すばるくんに"どんとこい"って
早く言えるようになりたくて…
だからちょっと練習の意味で
丸山さんの裸で目をならそうと……」
なんて説明をしていると
自分のしたことなのに
妙に恥ずかしくなって
だんだんと声が小さくてなって
下を向き口ごもっていると…
「あほなんかお前は…?
いや…絶対あほや!
そんなんしたらあかんやんか!
丸も男やってちゃんと分かってんの?」
そう不機嫌に
"あほ"の言葉を繰り返しながら
すばるくんは
私の体を抱きしめてくる…
「"僕も男や"って…
丸山さんにも言われました(笑)
でも私やっぱり丸山さんの裸には
一ミリも動揺しなかったです(笑)
不思議ですよね?
すばるくんには…
いつでもドキドキしちゃうし
なんなら少し触ってみたい…
なんて
変態チックなことも考えちゃうのに…(笑)」