第6章 踏み出す勇気
すばるside
横と二人楽屋の扉を開けようとした瞬間
中から小さなすずの叫び声と一緒に
ガタガタと騒がしい音が聞こえてくる…
横と顔を見合わせて
急いで扉を開けるとそこには
床の上で半身裸の丸の上に
覆い被さるようなすずがいて
そんなすずの体を丸がしっかりと
抱き締めていた……………
あまりの光景に動けない俺の後ろから
「お前ら何してんねん…(汗)?」
なんて横の戸惑った声がして
「これは違うんですよ?
私転んでしまって…それを丸山さんが
支えてくれただけなんです…』
そんなすずの声が少し遠くから
聞こえてくる…
俺の見てる前で急いで丸の上から
飛び降りたすずは
当たり前のように丸の手を握ってひっぱり
立ち上がった丸の体を心配そうに
パンパンと叩いた…