第6章 踏み出す勇気
すずside
久々の生歌にご機嫌にテレビ局を出た私に
突然すばるくんから電話がかかってきて
なんだかよく分からないうちに
なぜか楽屋の前まで来てしまった……(汗)
"やめましょうよ?"
そう言っても
すばるくんは聞いてはくれなくて
"ええから入るぞ!"
なんて何が"ええ"んだか
理解もできないまま楽屋の中に
押し込まれる…(涙)
でもそんな私を待ち構えていたように
扉の前に笑顔の丸山さんがいて
少しほっとしたのもつかの間
丸山さんは笑顔のまま私の手を引き寄せ
みんなが私に注目する中
「彼女のすずちゃんです(笑)」
なんてあり得ない紹介をする…(汗)
あまりの衝撃に
口を開けて丸山さんを見つめていたら
いつの間にか隣にいたすばるくんに
強引に引き寄せられ
私はその胸の中にすっぽりと収まっていた…