第4章 一分で解る気持ち
すばるside
「お前…どういうつもりやねん?」
めでたく我慢の限界を迎えた俺の
そんな言葉で
やっと下を向いたままのストーカーの顔が
俺の方を向く…
そんな顔が見たいわけちゃうのに…
俺の目に映るんは
驚きと恐怖が入り交じったストーカーの顔
「何で…?
何で…お前はそこにおんねん………?」
そう…
まっすぐにストーカーを見つめながら聞くと
「えっと…あの……それは…
すばるくんがみんなでごはんに行こうって
誘ってくれたから………?」
なんて予想外の
ふざけた答えが返ってくる(笑)
「違うやろ……?
それはちゃうやんか………(笑)
もう…何で…分からんの………?
あほなんかお前は!」
そんな俺の言葉に
ストーカーはびくりと体を震わせたあと
俺を見つめる目に
じわじわと涙が浮かんできて
その目から大粒の涙がこぼれ落ちる……
そんなストーカーの顔を見てると
悔しくて…
腹立たしくて……
ストーカーや丸や横や安…
みんなの顔が見れなくて
一人店から飛び出した……