第4章 一分で解る気持ち
すずside
すばるくんの顔が見たくて
見たくて…見たくて…見た過ぎて……
でも恥ずかしくて見られないから
ちびちびとビールを飲み続けている今
顔が上げられない私の頭に
誰かの手が乗ってる感触がするけど
そんなことはどうだっていい!
私はすばるくんの顔が見たいんだ!!
でもやっぱり見られないから
下を向いたままビールを飲み続ける……
悲しい時間…(涙)
でも突然
「おい!」
そう叫ぶすばるくんの声がして
驚いて顔を上げると
なぜかまっすぐに私を見つめるすばるくんと
目が合う……
「お前どういうつもりやねん……?」
そんなすばるくんの不機嫌な声に
楽しそうにしゃべってたみんなの声が
一気に静まった……。