第3章 手探りの関係
別に丸の肩を持つわけちゃうけど…
確かにストーカーはこの食事中ずっと
丸にはあい変わらずの
冷たい言葉と視線を浴びせるのに
なぜか安にだけは
丁寧な受け答えをし
少し赤い顔で笑いかけたりする………
なんやねんあいつ………
いつもいつも俺のことしか見てなかったくせに…
俺のストーカーのくせに……
ストーカーの赤くなったほっぺたや
安に向けられる笑顔に
なぜか無性にイライラして
目の前にあった少しぬるくなったビールを
一気に飲み干すと
そんな俺を丸はにやにやしながら見つめてて
「見んなぼけ(笑)!」
なんておしぼりを投げつけた俺に
「しぶやんかわい(笑)」
そう言って嬉しそうに笑った……