第2章 ストーカーとの距離
店の中をうろうろしながら
古本の匂いに癒されていると
赤いエプロンのポケットの中から
スマホが"ブブブ"と揺れる…
ポケットからスマホを鳥だし画面を覗き込むと
知らないアドレスからメールが入っていて
開いてみると件名には
"すばちゃんです♪"
なんてふざけた件名が書いてある………
あはは…これがいわゆる迷惑メールというやつで
なりすまし的なやつ!?
私の大切なすばるくんの名前を語るなんて
騙されるわけないやんけ!?
なんて鼻息もあらくメールを読み始めた私は
そのメールを最後まで読み終わった時には
過呼吸になるんじゃないかってぐらいな息苦しで
右手に握りしめたスマホからは
粉々になるんじゃないかってぐらいの
メキメキとすごい音が鳴り響いていた…………