第16章 伝えられない思い*黄瀬
「俺!優っちが…」
「なにしてるんですか?黄瀬君?」
驚いてそちらを見ると、黒子っちと緑間っちが立っていた。
…凄い殺気で。
「茶倉!そろそろ帰るのだよ!高尾が用意している。」
「黄瀬君。さっき海常の人が探してましたよ。…こんなことしてると知られたらどうなりますか…?」
「それは……今行くッス!!」
俺たちは歩き出した。
「待って…!」
優っちが俺の手をつかむ。
「さっき、なにを言おうとしたの?」
さっと2人を確認する。
そして。
俺は返事の代わりに、優っちの頬に優しく口づけた。
「!?!?…////」
「じゃ!今度はインターハイッスね!またね♪」
みるみる赤くなる顔を見ながら俺はその場を離れる。
また伝えられなかったッスけど…
いつか伝えるから。