第13章 思いがけないライバル*茶倉
「そういえば…火神くんは?」
「さっきから後ろにいますよ。」
ようやく手を離してくれたので、振り返ってみると…
そこには驚きの顔をした誠凛のみなさんがいた。
「わっ!あ、あの!こんにちは!」
とりあえず挨拶。
「ああ。」「やあ。こんにちは。」
少し戸惑いながら、挨拶を返してくれる。
「火神くん。こっちに来てください。」
「あ?なんだ、黒子?」
そう言って火神くんはこちらに一歩を踏み出す。
「茶倉さんは火神くんに用があるんです。」
「俺に…?」
不思議そうな顔を浮かべた。
…やっぱり大きいなぁ。