第13章 思いがけないライバル*茶倉
試合が終わり、私は誠凛の皆さんの元へと向かった。
あのジャンプの秘密を探るために…
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「テツくん!久しぶり!」
テツくんに駆け寄ると、彼の手がさっと私の目を覆った。
「わぁ!テツくん!何も見えないよ~」
「茶倉さんの目的はわかっていますよ。…火神くんですよね。」
「うん!あの人がテツくんの新しい光…?」
そう言って胸がズキッと痛む。
テツくんと大くんのことを思い出したから…
「ええ。そうです。だから茶倉さんには見せません。」
「ええっ!意地悪~」
「すみません。でも茶倉さんには悪戯したくなっちゃうんです。」
楽しそうな微笑みを感じ、私は何も言えなかった。