第13章 思いがけないライバル*茶倉
「あいつのジャンプ…なんなのだよ、一体…?」
「あれは脅威になるかもだね…!」
私達が、火神くん(多分。そう聞こえたから…)に注目していると…
「いやいやいや!それより、あのパスだろっ!?」
確かにごもっとも何だけど…
「テツくんとは同じ中学だったからね~」
今更驚かない。何度も見てきたからね。
「ま、マジで!?てかあのパスどうなってんの?」
「ミスディレクションなのだよ。」
「というか、和くんのホークアイがあればそんなに驚かないと思ってたんだけど…?」
「まあ、そうなんだけど…あれは驚くだろ!」
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ピィーーー!
ダンッ!!
ブザーの音が鳴り響く。
と同時にボールがネットをくぐった。
…その音は誠凛の勝利を告げていた。