第12章 なんかイラつく*高尾
ある日、部活が終わり帰ろうとしていると優ちゃんが話しかけてきた。
「真くん!和くん!今度の休み空いてる…?」
身長差があるから、優ちゃんは自然と上目づかいになる。
(…ズリィよ!)
可愛くって、心臓がドキリと音を立てる。
「何?オレ空いてるよ~!」
「あのね。練習試合なんだけど見に行かないかなぁって。」
「へぇ!どこ対どこ?」
「海常対誠凛だよー!ちょっと見たいなぁって。」
ホントにバスケ好きなんだなー!
なんだか嬉しくなる。
一方の真ちゃんはというと、なんだか不機嫌そうだった。
「それ…誰から聞いたのだよ?」