第65章 記憶と思い出*緑間
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部活の後、高尾と共に返信した。
「優ちゃんが望むなら何だってしてやりたいしな☆」
「何があっても、茶倉を守るのだよ。」
「ブフォ!真ちゃんカッコいい!」
「笑いながら言っても説得力がないのだよ。」
「わりぃ、怒んなって!」
いつもと変わらぬ調子に、大きくため息をついた。
「……冗談抜きにして。もし茶倉の過去になにがあっても、俺は受け入れる。」
「ああ、オレも。優ちゃんが受け入れなくても、な。」
互いに決意は固まっている。
その日は休むということも先輩たちに許可はとった。
茶倉を心配していた橘さんにも伝えると、「優をお願い。」とらしからぬ返事で、高尾と目を丸くした。
そんな俺たちの反応に、橘さんは怖い笑みを浮かべたので、早急に逃げた。
準備は整った。
人事は尽くした。
珍しく星が輝く夜空だった。